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まにまに音楽生活

よくある音楽、本、生活などについてのブログです。

J-POPが楽しい件

紅白やらなんやらで年末年始にJ-POPを浴びるように聴いたわけですが、まだその余韻が残っています。やっぱり楽しいですね。あらためて、売れてる曲にはそれなりに理由があると思いました。

三代目J SOUL BROTHERS「R.Y.U.S.E.I. 」は、楽曲が突き抜けるためには絶対的な「フック」が必要であるという基本を、ダンスと楽曲の両面でかなり攻撃的に実践してる(EXILE本体の金太郎飴感が、このフックを活かすための布石であるとすら思えるくらい)と思います。SKE48「不器用太陽」も、フック(あの妙なテンポチェンジがハマります。)とクラシックなアイドルソング感とのバランスが絶妙。

フックといえば、TK。年末年始の歌番組は、HEY!HEY!HEY!をはじめとして90sリサイクルブームといった趣もあり、小室ファミリーらが頻繁に出演していましたが、TKの楽曲が異様なコード進行とメロディラインで、曲全体がフックであったことに気付き、彼の偉大さをあらためて感じました。ちょっと聴いただけで誰の曲かすぐわかるなんて、TKか松本孝弘ヒャダインバカラックつんくさんかエリオット・スミスくらいじゃないでしょうか(そんなことはない)。

 

で、もっとも頭から離れないのは、西野カナ「Darling」。名曲ですよね。カントリー風のアレンジ(この路線でいってほしい…)と、ブレイクをうまく使ったテンポの良さが秀逸。でも、やっぱり歌詞ですね。べったべたの激甘イチャイチャラブソングですが、「私」や「あなた」は「変わり者」であると言っているところが、極めてシンプルですが巧い。人はみんな「自分は他の人と違う」と思っているわけですから、この感じ、あたしに(だけ)は分かる!と思わせる魔法の言葉です。そういう意味で例えば村上春樹の小説にも似て(言い過ぎですが…)、巧い。

 

耳から離れないといえば、SEKAI NO OWARI「DRAGON NIGHT」。セカオワの圧倒的なメロディの力と、音楽の分かりやすさにまずは脱帽。そして、この曲においては「戦争」をテーマの隅に置いていることによって、「なんとなく深遠そうな感じ」がしますが、「ファンタジー」というキーワードと並んで、この感じがセカオワのキモではないか。彼らがすごいのは、バンド名に「世界の終わり」という禁じ手みたいなカード(「森羅万象チョコ」みたいに「なんとなくカッコ良さそう」なワード、テーマであって、ロックバンドにとっては一回だけ名曲らしきものをつくるときに曲名で使うのがギリギリ、というようなものだからです。)を切ってしまえる、そのある種の盲目的とも確信犯的とも言える開き直りであると思うのです(だから、僕はこのバンドが怖い)。これは悪口ではありません。セカオワは近年のポップ〜ロックバンドの中で最も周到かつ巧妙に(自己?)プロデュースされた類稀な「成功例」だと思います。

 

他にも、渋谷すばるのアイドルとしては大分過剰な歌唱力(堂本剛のそれとちがい、明らかに逸脱しています)や、手越祐也の百獣の王のようなスター性に魅了されてフラフラしていたら、ああ、もう、2月ですね。